詩歌の可能性をば。∞(83)3週間ぶりの詩歌添削、言葉の受けと攻め。

さすがにくたびれ気味でね、


大変もうしわけないが、ここ3週間も詩歌添削人をさぼらせて頂きました。


まっ、なんとか余裕が出てきたっつーか、


今日短歌→俳句→現代詩のサイクルで掲載された「あるきだす言葉たち」の


作品を一読してみて、


惜しい!


もっと言葉の受けと攻めを考え直しやしないものか?と


老婆心から添削させて頂きましたね(させて頂く、って用法は至極便利ですもんね)。


(-σ-)



でもね!


今年初めて処女詩集を出した58歳くらいのこの詩人は


とてもよい資質にめぐまれて


ハッとさせる詩想と詩語も素晴らしいが、


ただ惜しむらくは


言葉の受けと攻めの按配への思慮が


足りなかったということ。


(-σ-)



でわw


原作を以下にお掲げしてみゃんせ。





 枕     


    河辺由紀恵



よみせ通りを歩くうちに
人が少なくなる

小さな布団屋で枕を買った
陶器でもガラスでもなく
左のはしが少しあいている

両手でささげる大きさであり
ゆれる白いハスの花びらのようで

さわれば水銀のようにつめたく
夜の海を泳ぐイカのすがたを思わせる

水のような光を抱いた枕に
頭をのせれば
たかぶるたましいは しずまるという

目をつむり
ひんやりとした枕に頭をのせれば
風の音さえ聞こえない

うすくあいた枕のはしから
とろり とろり と
夜が ながれてゆく

路地裏につながる道を
わたしが歩いている




( ̄^ ̄)



どーだっ?



どこが悪いか分かるかぃ。


そしてこの詩人の美質が顕著に現れている聯が


どこか、お分かり頂けますか?


その聯は


第二「小さな布団屋で‥」、


第三「両手でささげる‥」、


第四「さわれば水銀‥」、


第七「うすくあいた枕‥」


です。そーゆーわけでそのまま残しました。


この詩の意味するところは如何?


とゆー問いにくどくどと説明すんなんて


野暮の至りでございますんでね、


(おらが一番の嫌いな講釈なんだよなっ)


ま、おれの見たところ


節電グッズ、冷却グッズが巷間で溢れ返っている御時世で


熱帯夜をしのぐひんやり枕に


この詩人ならではの想像力をふくらまして


実に面白く、かつなんか読んで涼感を誘ってくれる詩想を


表現しているほーなんだ。


卓抜たる発想は最大限の称賛に価しますが、


ほかの聯は惜しくも


卓越した聯を相殺しちまって、


せっかくの涼感を迷走させ


すっきりとしないもんね。



(*^_^*)




でわw


おらが添削稿を


以下にお見せしまんせ。



(*^_^*)




 枕



    唐井誠二による添削。



よみせ通りを歩くうちに
人がまばらになる

小さな布団屋で枕を買った
陶器でもガラスでもなく
左のはしが少しあいている

両手でささげる大きさであり
ゆれる白いハスの花びらのようで

さわれば水銀のようにつめたく
夜の海を泳ぐイカのすがたを思わせる

水のように漂う光を抱いた枕に
頭をのせれば
たかぶるたましいは 気持ちよくなるという

目をつむり
ひんやりとした枕に頭をのせれば
海の音さえ聞こえてくる

うすくあいた枕のはしから
とろり とろり と
夜が ながれてゆく

路地裏につながる道が
わたしを待っている



(*^_^*)



いかが?


この違いはどーだっ?


言葉の受けと攻めを


うまくあしらって


全編の勢いを盛りあげるって。



(*^_^*)



はい、お粗末でした。



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