詩歌の可能性をば。∞(58)3・11の前夜に書いた詩「善女の浅なさけ」

さすがにね、音楽活動再開のメドをどうつけようか迷いに迷ってきた。


さっき3・11以後の初めての作品になる自作詩「底抜けの明るさ」を


公開しましたが‥


なかなか気持ちの整理がつかなくって、


なんせ自分でもこんぐらかっちゃうくらい巨大な仕事だもんね、


いろんなクリアファイルを引き出しては


自分の書いたものを読み直していたのです。


3・11の前夜に奇しくも一気に書き上げた詩稿を


見つけて、ちょっと吃驚しました。


「善女の浅なさけ」。


書き上げたときは本当に困惑しちゃったもんです。


何度も読むにつれて、


何故か目頭に熱いものがこみあげてきたですが、


完成度はどーかしらん?と


困って、


いずれの機会に推敲するかも知れないと思って


留保しておいた詩稿です。



‥‥



とにかく以下に掲載しましょう。


一日に二度も詩稿をブログ公開してはどうかな、と


これまでの方針からして困ったですが、


ただ人間の想像力のすごさの一端たりとも


お見せするために。





善女の浅なさけ



わたしの上等に好きなことわざは
悪女の深情け
初めて聞いたときは
悪女は男の耳に囁いて
殺し合いなさい、今や人口爆発で大変でしょ?
だから効率的に口減らしするには
戦争しかない、と情けごかしに言う姿を
思い浮かべたっけ
でも情けはひとの為ならずということわざとともに
ひと筋縄ではいかない意味を
教えられて ブサイクなだけに
余計に情けが深まって疎んじられるのが
真実だって 

なら反対語の善女はどうだよ? と
考えこんじゃってやはり善女の浅なさけと
思いついた もっとも電子辞典で検索しても
その一語が見当たらない

やっぱりそうかな
わたしの勘違いはまんざら間違っていなくもない
ブサイクな分だけどうしても情けを
見せびらかして、みすみす悪女に成りさがる
その伝でいけば初めの一場面に行き着くじゃないの
まるでシェイクスピアみたい!

善女って本当に存在するかしら
きっと誰をも信じて笑顔を絶やさないながら
ほんの挨拶程度にしか情けをふり撒かなくて
災難も知らないので今の生活はすべてと思いこんで
ついつい他方で誰かを見殺ししているじゃないの
決して勧善懲悪ドラマにはまらない!

生かし合いなさい、今や少子化社会でしょ?
だから年金目減りにならないように
子供を増やすしかないでしょ、と
至極当然のように亭主を諭す姿に
なんか情けごかしに囁く悪女の姿を
感じたのはわたしの勘違いとすまされて
いいかしらん? 子供を道具と見做せば。

ずっと末永く今の生活を保ちたいがために
子供を増やしホームレスと年寄りを
見殺すのが いわゆる善女の浅なさけと
いってしまってもいいかしらん?
善女というものは
見殺して死なせてしまったものに
「だってそんな現実があったとは
知らなかったもん。どうしてって?
だって今の生活が一番大切だもん!
どうして? 私たちには何の落ち度も
ないのに情けを薄く浅くかけたばかりに
そんな多数の人々を死なせたなんて!
冗談じゃないわ! 何だってそんな
重い責任を負わなくっちゃなんない
なんて! 分かち合うのが責任ですって?
そんなの分からないわ!」
と無邪気に責任回避するのが
真実じゃないかしらん?

見殺しを助長するのは善女の浅なさけ
誤解を怖れず抱きたがるのは悪女の深情け

わたしの実感に寄り添える悪女と善女の
情けの実数と虚数などを
ここまで割り出せただけでも
初めの勘違いがすっきりしたばかりか
反対語の蒙昧が晴れてとにかく決めた

わたしの情けが深い浅いはどうでもいい
無知が誰かを見殺しせぬように
盲愛が誰かを悪へ誘わないように
まっしぐら世の定義に縛られないわたしのままで
生きていこう 平凡の非凡なところで




‥‥


10日もああ巨大な規模の大震災だもん、相続く危機的状況に


振り回されて、


この詩稿を忘れていた。


改めて読み返してみると、


66行と長いこの詩、


特に24行目に始まる第四聯、


「善女って本当に存在するかしら
きっと誰をも信じて笑顔を絶やさないながら
ほんの挨拶程度にしか情けをふり撒かなくて
災難も知らないので今の生活はすべてと思いこんで
ついつい他方で誰かを見殺ししているじゃないの
決して勧善懲悪ドラマにはまらない!」


‥‥


自分でも何だが、


ただ人間の想像力のすごさ、継続性、揺るぎのなさに


目を丸くして、


何らか励まされた思いです。


そう!


たしかに想定の倍も上回る大地震、大津波の前では、


ありとあらゆる経験則に立って「万全」の備えや防災などを


張りめぐらせたはずが


悲しくも


何もかも押し流されてしまったもんですね。


とても悲しい現実ですが、


いいえ、


さっき公開した詩「底抜けの明るさ」の結句、


「ひとも捨てたもんじゃない」


という通り、


おれの芸術は


3・11以前も以後も


決してブレていない、


偉大なる人間の想像力のすごさ、継続性、揺るぎのなさなどの


一端を何より証明しているのではありませんか?


そう!


負けていられない!


被災地のお方々もなにくそ!と渾身の力を振り絞って、


復興への道のりの第一歩を歩まれているのではありませんか。


テレビを通じて


逆にこちらも励まされ、


繰り返しましょう、


「ひとも捨てたもんじゃない」と。



(*^_^*)



画像




そうだね‥


ありとあらゆる想定をはるかに上回った災難に直面してもなお


決してブレない、揺るがない、軽々しい方針転換もしない、


偉大なる人間の継続性を


被災地のお方々の心情を分かち合う意味で、


やっぱり「はしょり五十音」シリーズの予定を


当初どおり進めていきます!



(*^_^*)





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