詩歌の可能性をば。∞(23)‥素晴らしい!でもまだまだ

技巧も句想もたしかな20代後半の気鋭俳人の十句を


一読して、素晴らしい!‥と


思ったけど、


まだまだひっかかるところが残っていてね、


おらが頭の体操を兼ねて


もっと可能性を拓きだしやしないか、と


プリントアウトした原稿を前に


頭を振り絞っていました。


( ̄^ ̄)☆彡




でわw~、


以下に原作を掲載しておきましょう。




 irony      



      佐藤文香



秋の庭ひとり暮らしの妻となる

落葉や明るくてしずかな子ども

胡椒の香させて木瓜の実暗室に

結ばれる虚像や写真機(メカ)に赤蛇腹

アイロンの鉄と向き合う気体群

月のほとりのはらわたのない魚

きざはしに水際(みぎわ)の冷えや足に指

傷掻けば爪に血ほかの爪で弾く

地図記号つかんで霜除(しもよけ)の果樹園

見つめたり忘れたり話さずに雪



(0^0^0)



なかなかのもんだろ。


(-σ-)≒



ちょっと、待って、と言いたいことがある。


(-σ-)≒



まず、タイトルのironyは、


第五句の「アイロンの鉄」から採ったもので、


「鉄のような」という意味もあるでしょう。


そこは困らされたもんですよ。


だって英語に詳しいお方ならお分かりのように


「皮肉、アイロニー」(irony)という同音異義語の含意もあって、


タイトルにしてはどうも乏しい感じも否めない。


そこでタイトルをより明確にするとともに


どうやら句またがりのお得意そうな作者の芸を


なるべく尊重しながら


添削してみました。


( ̄^ ̄)☆彡





 ironの気化熱



      唐井誠二による添削。



秋めく木ひとり暮らしの妻になれ

落葉や明るくて悩みぬく子ども

胡椒の香させる木瓜の実暗室の

写真機(メカ)に赤蛇腹で被写体咥えたり

アイロンの底と向き合う気化熱

月のほとりのはらわたのない雲

きざはしに水際(みぎわ)の冷えを足がしむ

傷掻けば爪に血ことな爪で取る

地図記号丸めく霜除(しもよけ)の果樹園や

ただ見たりただ忘れる無言の雪





はい、以上でした。



(*^_^*)



特に第六句「月のほとりのはらわたのない魚」は


なかなか面白いし、七、五、五という破調が妙にしっくり来ているけれど、


雲のイメージをもっと直截に表現したらいいと


考えて、


七、五、四ともっと破調にしておいたんです。


そのほうが「はらわたのない雲」という何らか欠損したイメージを


くっきりと打ち出せるでしょう。



(*^_^*)


どうも


あんがとよ。


いい刺激になりました。


その調子でいい句をいっぱい作って行ってくださいまし。




(*^_^*)




画像



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