敢えて公開!長詩「同衾異世界」

実は今朝ほぼ一ヶ月間にわたって書き続けてきた長詩を


あくまでも推敲魔のおれのことだから、


「第一稿」と見做しながら書き上げました。


クールダウンしてから


なんせ自分でもびっくりしたことに


342行!と最長の長さになった詩ですし、


さまざまな韻文体がときとして散文詩になったり


入り乱れていますので、


公開したものかどうか迷っていました。


何度も読み返して思案しておりました。



‥‥



公開する決心に踏み切った理由は


完成度はどうかとしばらく時に俟ってみないと分からないが、


去年1月以来実験を繰り返しては


何らかまるで粘土を捏ねくりまわしてきたような、


その過程を経て


ある「完成品」― いわばこれまでになかったスタイルが


出来上がったという手応えがあったからです。


後でいささか手を入れるかも知れませんが、


公開をためらうほどに大したものではない、と決断しました。



(*^_^*)



かなり長過ぎる長詩ですから、


秋の夜長にふさわしく愉しいひと時を過ごせるかと


厚かましいながら清玩に供させていただきます。



(*^_^*)



はい!公開っ。




*****






 同衾異世界




単身者はいまだに彼女を持たないが
ある日をさかいにハグタイムを持つことにした
理由はどうってこともないし
不眠症ぎみなので友だちの
ぬいぐるみを抱っこすればよく寝つかれると
いう言葉にヒントを得て
かと言って抱っこするものが見つからなくて
というよりはいい年なので
恥ずかしくてとりあえず枕を相手に
ハグタイムをしてみた ――気持ちよく
寝つかれた

寝違えになると困るから
枕を元に戻して空気を相手に抱っこし始めた
ダッチワイフ? 性欲よりは不眠を
何とかしたかっただけだ

単身者の生活に変化が明らかに起きた
まだ見ぬ恋人のイメージが不明瞭でも
抱っこする何らかが両肘の間にあれば
ひたすら待ち焦れ寝返りを何度も打ち
のたうちまわりながら夜をスキップしてくれる
時間の飛躍が遅かったのが
――待ち時間がもたつくものを
毎夜待ち遠しかったものが早足で来てくれる
ようになってきた ために
待たなくていい だからすやすやと寝つける
空気相手のハグタイムがそれなりに
効果をもたらしたと言える

社会生活も順調に進み
頭が鈍ることもなく てきぱきと仕事に励み
目立ってミスが少なくなって行った
ありがたい健康生活が職場の査定を上向かせ
単身者に空気相手のハグタイムの効用を
見直させた ――しかし空気が相手ではなかった






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