詩歌の可能性をば。∞(97)一編の詩を二編に再構成して添削。

年の瀬も押しつまり、さぶッさぶッ。と冷えこんじゃっていますね。


で、


初読したときスルーしちゃお~か、と思ったけどね、


なんかずーっとひっかかって(この違和感って喉に魚の小骨と比喩しよーかってか。)


詩歌添削人として腕をふるってみましたところ、


この違和感が消えました。


問題の原作を(おなじみの『あるきだす言葉たち』)


以下に掲げましょう。




 生きのびて



     和田まさ子



その夢を巻き戻し
原初に到達したい
もしそこまでできたら
信じよう
にんげんを

ゆうぐれがバス停を濃くするこの夕べ
待っているのは
あなたのいる終点の町までの宇宙船

最近亡くなった人の住む星は
とくに赤く輝いている

ニュースは繰り返す
やや苦しい話と危険な話
毎日が紗にかかったようで
日々からにじむものを滴らせる
しかし町のところどころにある
深い穴については
なにもいわない
埋められているのは
救われる人の名簿
生きのびて
息をして
人と親密になるはずの
明日のあなたがいることを願っている

バス停で宇宙船を待ちながら



(-σ-)≒



分かる?


何度も読んでもさっぱり伝わらないし、


けっこう言葉の選択眼がいいほうだと思うが、


なにか大きな問題がこの詩人の美質を邪魔しているふうに


思えてならない。



( ̄^ ̄)


そこで、だ。


この一編の詩を


二編に再構成して添削してみました。




 生きのびて


     唐井誠二による添削。



最近亡くなった人の住む星は
とくに赤く輝いている

ニュースは繰り返す
やや苦しい話と危険な話
毎日が紗(うすぎぬ)にかかったようで
日々からにじむものを滴らせる
しかし町のところどころにある
深い穴については
なにもいわない
埋められているのは
救われる人の名簿
生きのびて
息をすいこみ
人と親密になるはずの
明日のあなたがいるように願っている

      

その夢を巻き戻し
原初に到達したい
もしそこまでできれば
信じよう
にんげんを





 バス停で宇宙船を待ちながら    



   唐井誠二による添削。


ゆうぐれがバス停を濃くするこの夕べ
待っているのは
あなたのいる終点の町までの宇宙船




(*^_^*)



本当に惜しいね!


言葉の選択眼が悪くないけど、


あんまり内容を詰め過ぎて意味が紛糾しちまって


この詩人の美質を発揮しにくくしていることの


好例だと思います。


悪かったね!



(*^_^*)




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