詩歌の可能性をば。∞(63)震災からの復興を心に、の現代詩へ。

つい最近まで知らなかったが、「音相」「音相理論」とかが


流行っているそうな。


ネットで検索して頂ければ分かるように、


日本語の音の響きがことばの意味とからんで印象度が違うってさ。


だから赤ん坊の命名に


その「音相」に配慮して親心ならではの細心な気遣いを


見せているのが流行っていますね。


‥‥


皆しゃまを驚愕させるくらい


詩歌作品を広く手がけているおらにとっちゃ、


今さら、という気持ちもありますが、


ちょうど今日


タイミングよく音の響きが詩歌作品の完成度にどんな影響を及ぼすかの


好例に出くわしました。



おらよりひとつ年下の詩人、金井雄二さんの詩。




 母さんの、ぽん    


 ―震災からの復興を心に

      金井雄二


ぼくの胸を
ぽん
リズムをつけて
ぽん ぽん ぽん‥
ずっとずっと
たたき続けてくれる手があった

心の野原に
とつぜん小さな闇がやってきた
小さな闇はどこまでも沁み込んできて
世界のすべてが
大きな闇になってしまった
ぼくはなぜかねむれない
ぼくはこわくてねむれない
目の底に残っているから
耳の奥に渦巻いているから

そんなとき蒲団の中で
ぼくの胸を
ぽん
やさしくたたいてくれる
母さんの
ぽん ぽん ぽん ぽん‥
ゆっくりと眠るのさ
そして
明日がくれば
明日になるよ



( ̄^ ̄)



いかが?


サブタイトル「―震災からの復興を心に」からは


自分の言葉の才をふるって


被災地の方々を励まそうとするお気持ちが


ひしひしと伝わって


嬉しく思う反面、


詩歌添削人としては


ちょっと待って?今ひとつ弱々しいじゃないの?


もっと大胆な表現の可能性がありやしないか、


と正直思ったものです。



( ̄^ ̄)



これまで見せてきたように


たしかに詩作品の完成度に厳しいけれど、


いいえ、


お気持ちをしかと承りましょう、


ただこうして大胆に書き直せば


詩人の原作、詩歌添削人の添削稿、などと


苦難に打ちひしがれた被災地の方々とともに


言葉の環をより広く、より豊かに、より深く広げて


結ばれる一助になりうるのではないかと


思いますので、


敢えて


以下に添削稿をご披露致しましょう。





 母さんの、どぽん


   
 ―震災からの復興を心に


      唐井誠二による添削。


ぼくの胸を
どぽん
一拍 二拍 三拍
ぽん ぽん ぽん‥
ずっとずっと
たたき続けてくれる手があった

小さな心の野原に
とてつもなく大きな闇がなだれこんだ
うずうずしてきた小さな闇も
押し流して大きな闇が
世界のすべてになってしまった
ぼくはなぜかめざめている
ぼくはこわくてねむれない
目の底に残っているから
耳の奥に渦巻いているから

そんなとき蒲団の中で
ぼくの胸を
どぽん
つよくたたいて気づかせる
母さんの
一拍 二拍 三拍 四拍
ぽん ぽん ぽん ぽん‥
明日のために
ゆっくりと眠るのよ
明日は違うのよ



( ̄^ ̄)



いかがでした?


原作と


この添削稿ともども


どうか被災地の方々の


励ましにならんことを!



(*^_^*)




画像





それにしても


おらが「はしょり五十音」シリーズの


「てふろ」の歴史仮名遣いの扱いの


反響ぶりにびっくらさせられちゃったんだ。


特に若手俳人、歌人たちからの。






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