詩歌の可能性をば。∞(128)高山れおなへの称賛に代えて掌編小説。

うまい! 文句ない。(*^_^*)


今日付朝日新聞夕刊の「あるきだす言葉たち」で


高山れおなさんの十五句を拝読させていただきました。



(*^_^*)



おらが文学的いたずら心が動き出しちゃってしまいまして、


自作「俳句コロッセウム伝聞」のパロデイとして


高山れおなさんへの称賛に代えて、


三句を取り込んで掌編小説を書いてみましたぁ。


(0^0^0)



~~~~~~~~~




 シニア俳句コロッセウム伝聞      


        (高山れおなの三句を取り込んでの掌編小説。)




出歩いてハート撃ち抜かん業平忌

「あんた、精力減衰なんてちっとも言い訳にもなんないでしょ! つい先頃80歳の老人がエレベスト登頂に成功したでしょ。見習って頑張らないのぉ?」
と憎たらしくも既存のブラカップに収まりきれないほどに成長し過ぎた両の乳房を、ぼくの顔に押しつけ、夜の生活を牛耳っている30歳年下そこそこのお嫁さんに、音をあげるとともに何故か高山れおなという俳人の一句を思い出した。
「もーダメだよ。堪忍してくれ」
 俳人として知られているぼくだが、在原業平という6歌仙のひとりに年忌があって俳句の季語としてそんなに定着しているか怪しんできたのだった。あ、そういうことかと思い当たったものの、今のところお嫁さんの過度な性欲に応えるべく自分の体をだましだましその場をごまかしてしのぐしかなかった。
 史実によれば、平安朝初期の880年7月9日(旧暦では元慶4年5月28日)は、当時ばかりでなく1千1百数年後もイケメン男として認知されてきた業平の命日であった。‥なるほどな、彼の年忌を敢えて俳句の季語とするなど新奇の策を捻り出し、その前に「出歩いてハート撃ち抜かん」とナンパぶりを詠んだ俳人の心意気が、さしあたってぼくの寿命を縮めかねない天敵にしてかつ最愛の人でもあるお嫁さんの無理難題に、意想外にも一脈相通じるものがあるかも知れないな。年波が寄せても負けていられないもんだし、現代に在原業平像をいささかも不自然さを感じさせることなく蘇らせてくれた俳人の大胆不敵な工夫に妙に感銘を受けるものであった。
 もっとも今夜はペッティングとシックスナインだけで堪忍させて貰った。業平は55歳で生涯を終えたものの、きっと現代という医療のめぐまれた条件下にあっては、80歳になっても色好みをやめなかっただろう。

擂(す)りに擂る灯虫混じりの鬼味噌は

 この朝は親子ほども離れた夫婦の口喧嘩に始まった。ところがお嫁さんは何故か大きな擂り鉢でいろんな味噌を混ぜ合わせて、すりこぎで擂っていた。
「バカなの? あの怖い俳句コロッセウムにシニア部門が加わったのを汐に、出場してみたいって? 間違いなく死ぬわよ」
「おまえ! 余命いくばくもなさなそうなこんお父ちゃんに嫁いできたのに? 今さら何を不満たらたら言うんだ。ぼくの俳人生命を最期のひと花咲かせてみたいから、ああ怖い大会に出るんだ」
「出来ないわ! あんた、死ぬことに間違いないわ! 死んでも私が看取ってやらないからね! あんた、ひとりぼっちで死ぬがいいの」
といったいどこで覚えてきただろうか、重心を利用して無駄力を使わない軽やかな手つきですりこぎを回し続けていた。
 ぼくが死んでも看取ってくれない? じゃ生きろと? ふとやたらと大きな擂り鉢のそばに置かれた味噌箱や味噌チューブなどに目をやったら、国産の有名な銘柄の白味噌や赤出し味噌に加えて、韓国の辛味噌コチュジャン、中国の甜麺醤などという按配に、まるで国籍に関係なく大豆の滋味をあらん限り取り寄せてあった。
 灯虫と。鬼味噌と。‥国産と外国産の垣根をとりはらっても、大豆パワーをこぞって濃縮させるためにお嫁さんなりに「鬼味噌」をこさえて、ぼくの生き抜く意欲を高めようというんだな? しかも光に吸い寄せられゆく灯虫という異物をまじえても、シニア俳句コロッセウム大会に出場しようとしているぼくを、人生の闇に消えゆくより人生の光に呼び戻そうとしている? ‥朝食はいつになく絶句させられるほどに多彩かつ分量が過ぎた、お嫁さんの擂ってくれた「鬼味噌」をベースにして。
 チーズ掛け焼きトマトの味噌田楽
 ジャムの代りに味噌塗りトーストパン
 ウィンナーと温泉卵と付け合せの野菜にディップ味噌ソース
 オクラと麩の味噌汁
 ‥‥

 無事にシニア俳句コロッセウム大会から生還してきた。残念ながらベスト16のステージで敗退して、かの畏懼の念を呼んでやまない「最期の難関」であるベスト8に進まなくてすませられたから。
「命をはったのとったの、あの緊張感はまいりましたね‥」
「だからね! 私とのエッチにその分頑張って欲しいの! 俳人として消えるより私の旦那さんとして生きてよっ」
 これにはぼくがむっつりと黙っているよりほかなかった。しかし、ベスト16のステージに「揚羽蝶」という兼題で出品した一句は、ほとほと困ったお嫁さんへの気持ちと自分の人生が交叉した感情を詠んだものにこれ以外はふさわしい一句が見当たらないくらいかと自分でも結構気に入ったものだった。

身にうくる入日真つ赤や揚羽蝶





文学的いたずらとして一興やってみたまでです。


でも高山れおなさん、ありがとう!


大変大変愉しませていただきました。


自家中毒症にならぬように、自分にとっての異質なものを


取り込ませて頂きまして、


おらなりに嬉しかったんです。


うん!


頑張るぅ!



(*^_^*)



昨日作ったかつおヅケ丼です。


(*^_^*)



画像








【2013年5月30日付後記】


ふぇー、知らんかったぁ。高山れおなさんという名は、


朝日新聞俳句時評で知って愛読していたですが、


へぇ!古俳諧への深い造詣と現代的奇想の融合をはかったバロック風俳風と


そんなにゆーめいなお方だとはね。


でも予備知識がなかったのが却ってよかった。


「業平忌」、「鬼味噌」などの耳慣れぬ季語、造語の巧まざるちりばめように


こころ惹かれ、


小説家の想像力をうんと掻き立てられ、


いたずら心にもすでに確立した’俳句込み小説’(意外とちょー難しいジャンルなんだ)の


手腕をふるいつつも、


うっふ♡


さよう、おらがノロケ♡、


80歳でエレベスト登頂を果たした方の通俗的な挿話を


引き合いに出して、


うっふふふ♡


おらが身勝手に過ぎる妄想♡ 30歳も離れた年の差婚夫婦の


3場面を描いちゃいました。


自惚れでなんですが、


「擂(す)りに擂る灯虫混じりの鬼味噌は」の一句の解釈としては、


いたずらにその幻想味、空想味に振り回されることなく、


意外にも犬も食わぬ夫婦喧嘩のありふれたひとコマとして見れば、


とてつもなく面白くなってくるんじゃないでしょうかね。


鬼味噌は鬼嫁の隠喩、とね。


私という発光体にむらがってくる灯虫(蛾類もふくむ)みたいに


人生の闇からもどって来てよっ!と一心に擂りに擂る鬼嫁の姿が垣間見えてくるじゃないでしょうかね。


ま、おらが身勝手に過ぎる妄想も多少まじっていますがね。


現代的奇想だの、バロック風にまどわされず、


意外と韻律がしゃっきりと格調高いから、


きっとおらがさっそく返歌に代えて俳句込みの掌編小説を出したのを


一番喜ばれているのは当の俳人じゃないでしょうかね。


はいはい。


自惚れもたいがいのことにしろォッ!と


非難囂々に甘んじますぅ。


これにて御免。





学園NTR ~僕の知らない彼女の淫顔~ (ぷちぱら文庫 106)
パラダイム
春風 栞

ユーザレビュー:

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 学園NTR ~僕の知らない彼女の淫顔~ (ぷちぱら文庫 106) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

席亭 立川談志の「ゆめの寄席」CD全集
コロムビアミュージックエンタテインメント
立川談志

ユーザレビュー:

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 席亭 立川談志の「ゆめの寄席」CD全集 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック