詩歌の可能性をば。∞(86)お盆休みを満喫したくてもまた詩歌添削!

お盆シーズンのパート勤務でくたくたですけどね。


休ませてくれよ、と悲鳴をあげたいくらい。



⊆((>ω<))⊇


ま、いつもと違うお盆ですから


特別過ぎる意味と平年どおりのなあなあ小さく考えたがる意味の


匙加減に


さすがに誰でも戸惑わずにいられない世情ですもんね。



((>ω<))




で、


今日「あるきだす言葉たち」に


60代の詩人の作品が掲載されました。



以下に


原作を掲載しときましょう。


クソ暑い日々でまいって


さぼりたかったけどね。



⊆((>ω<))⊇





 いなくなる



      山崎るり子



黒ねこは闇をくぐる
ひと足ごとに見えなくなって
鳴き声だけが夜を渡っていく

白ねこは雪をくぐる
ひと足ごとに見えなくなって
肉球だけが桃色を濃くしていく

縞(しま)ねこは森をくぐる
踏まれた苔はゆっくりと起き上がり
ねこの髭先を冷やした露をころがす

灰色ねこは竃(かまど)をくぐる
疑問符のしっぽの形をした煙が
ねずみ色の空へ吸われていく

斑(ぶち)ねこは人込みをくぐる
さわさわと横断歩道が光り
だれかのズボンの裾に毛が二、三本

夜になるとあちこちで
ねこの名を呼ぶひとの声がする
呼ぶ声はどんどん遠くへ
まだ知らない場所へ

夜ごと呼ぶ声は増えていき
そのまま帰ってこないひともいる




Ψ(~σ ~)ψ



分かるかぃ?



どこが至らないか、


エッシャーの騙し絵のような趣向で


なかなか面白いが、


詩人の狙いとはうらはらに


どの行の言語表現が成功しそこねたか、


どこをいじくれば


ぐっと良くなるか、


‥‥



ま、


くどくどしい講評に代えて、


おらが添削稿を


以下に掲載してみやんせ。



⊆((>ω<))⊇




いなくなる     



唐井誠二による添削。



黒ねこは闇をあるく
ひと足ごとに消えてしまって
鳴き声だけが夜にやたらとひびく

白ねこは雪をあるく
ひと足ごとに消えてしまって
肉球だけが桃色を明るくみせる

縞(しま)ねこは笹をあるく
踏まれた苔はゆっくりと上がり
ねこの髭先にころがった露がしぶく

灰色ねこは竃(かまど)にはいった
小憎たらしい疑問符のしっぽの煙が
ねずみ色の空へ飛びあがった

斑(ぶち)ねこは人込みをあるく
横断歩道がさわさわと乱れ
だれかのズボンの裾にほつれ毛が
二、三本 ―消えたのにもかかわらず

夜がふけるとあちこちで
ねこの名を呼ぶひとの声がする
呼ぶ声はどんどん遠くへ消えいり
まだ知らない場所へ

夜ごと呼ぶ声が増えてきても
そのまま帰ってこないひとがいる




(-σ-)≒



「くぐる」と「あるく」とは


どー違うか?


全体のうちに個々のすがたが消えても


ほのかに痕跡だけが


いまだに生きていると。


その心象風景っつーか、


エッシャーの騙し絵みたいな構図を


生き生きとさせるには


意外とありふれた述語「あるく」が


効果てきめんだってことよ。


後は言うまでもなかろう。


詩想は大変おもしろいけれどね。



お節介なお世話を焼かせて頂きましたよね。



はい、終わり。


もー寝たいよっ!




画像









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