詩歌の可能性をば。∞(33)‥末怖ろしい歌人だこと!苦労したです。

なかなか睥睨すべからざる若手歌人に出会えて、嬉しかった。これが21歳なんて!


すっげぇ!


ボキャブラリーも豊富で、しかもさ、しゃっきりと正調を通しているなんて、


末怖ろしいかぎりなんですよ。


ただおれなりにひっかかった点を指摘するのに代えて


添削してみましたが‥


ほんまに泣かされどおしでした。


こんな天才の歌をいじくってみて、


下手すりゃこちらが駄作になりかねないのを


一生懸命頭を振り絞って、


あまたの辞書をひきつつ


ふだんの何倍も時間がかかりましたことか。


素晴らしい!おれをこんなに苦労させてくれて、


間違いなく天才です、と太鼓判を押させていただきます。



これが21歳とは。。。


まったく頭が下がりますぅ。



(*^_^*)



で、天才歌人の原作を以下に掲載しましょう。





 黒鍵の和音      



       平下香奈



たてがみを風にふるはせきみは彳(た)ちわれは星図をくるくる回(まは)す

夕映えの稲田に斃(たふ)るる鉄塔をひくく撫でつつ西南風(ひかた)わたれり

諍ひし不眠症(インソムニア)の青年ののみどに魚(うを)の刺青(しせい)かげるも

月光(つきかげ)のレースに汀(みぎは)はふちどられ とはずがたりの恋は語らる

きらひでもすきでもないさ 紙束を裁つときにぶくひかれる刃(やいば)

にごりつつすみきつてをり宙(そら)色の青磁双魚をたたへてしずか

黒鍵の和音ほぐれてゆくやうにわれにふりつぐ秋の睡(ねむ)りは

会ひてなほとおききみなり絹糸を束(つか)ぬるごとくわれを抱(いだ)けど





ね!表現と韻律ともども文句ない、と言いたいけれど、


あくまでもここは明日に満52歳の誕生日を迎えるクソエロオヤジの


勝手な老婆心で添削をやってみたまでで、


どっかの芸能人の文芸作品をめぐる喧しいかぎりの論争なんか


ほんまに可愛く見えちゃうもんだね。



この天才歌人に出会えて、嬉しいです。


ただ色事の経験も豊富な(うっふ。)オヤジがどう詠み直したかを


ご参考にしていただければ


何より幸いです。


(*^_^*)





 黒鍵の和音    



     唐井誠二による添削。



ロン毛を風にふるはせきみは彳(た)ちわれは星図をまじまじ眺む

夕映えの稲田に斃(たふ)るる鉄塔をとめどなく撫で西南風(ひかた)わたれり

諍ひし不眠症(インソムニア)の青年ののみどに魚(うを)の刺青(しせい)おどろし

月光(つきかげ)のレースに汀(みぎは)がふちどられ とはずがたりの恋が聞こゆれ

きらひでもすきでもないさ 紙束を裁つごとにぶくひかれる刃(やいば)

にごりつつあくなく澄みぬ宙(そら)色の青磁双魚をたたへてしずか

黒鍵の和音ほぐれて責むるべくわれにふりつぐ秋の睡(ねむ)りは

会ひてしも遠き(とほき)きみなり絹糸を束(つか)ぬるごとくわれを抱(いだ)けど





ほとんど原作とは大差ないでしょ。


第三首の結句「かげるも」はどうしたものか、と一番苦労させられちゃったもんです。


卑怯かもしれないが、


「おどろおどろし」と、「おとろし」(おそろし)から新造語を捻りだして、


「おどろし」を振り当てたのです。



(0^0^0)




第四首の「は」という助詞を二度と重ねられては


ちょっと波音がうるさく聞こえかねない気がしたので、


波音から聞こえてきそうな「とはずがたりの恋」のスタンスというか、に


適した「が」という助詞を二度と重ねて、


「語らる」→「聞こゆれ」に変えてみました。



後は言うまでもなし。



とにかく才能のある歌人ですね!



(*^_^*)




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