詩歌の可能性をば。∞(29)沖縄の若手歌人へ。

おれは政治がらみの話をいたく嫌悪しておりますぅけどね、


なんせ沖縄県知事選の投開票結果が出たばっかしなんで、


今日付の「あるきだす言葉たち」に掲載された沖縄の若手歌人の作を


一読してみましたら、


「これはスルーしちゃお~か?」と


正直思ったもんですよっ。


タイミング悪すぎッ!!




(>ω<)




でも虚心坦懐に読み直してみると、


27歳の若手歌人のお気持ちと、そう、ヤマトンチュ(本土人)のおらが同年代のパパちゃんの


お気持ちの、


世代断絶ぶりがありありと


うかがえてくるもんですねっ。


ホント、


むしろ今の沖縄のガキどものほーが、パパちゃんたちなんかよかァ、


ヤマトに同化されてもウチナー(沖縄こと琉球)の魂を


しっかと手放さないながら、


なんつーか。


ってか。



(-ε-)



怒られちゃうかもしれないが、


何かと被害妄想にさいなまれてウチナーの魂を手放そうか、手放すまいかと


悩んで右往左往しているパパちゃん世代を


ガキの世代が本当にわりと冷静に見ていて、


「そもそもウチナーはヤマトと違うんだろ?


ってか、そりゃヤマトとウチナーは結構親和性が高いんで、


ここまで同化されちまっても仕方がない。


でも、


ちょっと待った!


歴史の怨嗟を


ぼくらの世代に押しつけてしまって


今後の可能性を潰しちまっていいんかな。。


(>ω<)


だってさぁ、


ぼくらのじぇんじぇん知りません!戦後史はおろか、


ひめゆりの塔、太平洋戦争での本土防衛の最前線に利用され、


ひでぇ=めっちゃ被害をこうむってきたのも


ジジイとババアにお話されるまで


つくづく知りませんでした。


ってか、‥戦争はよくないことがよく分かってるけどさぁ、


世代の感情をこっちにも押しつけられちゃ


はた迷惑なんかじゃないのぉ?


選択肢をもっと多く、豊かに広げちまえばいいのに


戦争の惨禍を知らないぼくらの世代に


沖縄の不幸を押し付けるんではなく


沖縄の今後の希望について


ぜひとも少しでも語って欲しいですが、


なんか、ってか、


被害妄想、恨み言、怨念、‥マイナス感情をあおるばかりの


話しかないじゃないのぉ。


そりゃもーいやっ!としまいに


聞き耳をふさぎたくなるもんでしょう。


だからね、


ジジイとババア、親の世代から


もっと前向きの話を聞きたいっ!」


とでも思ってんじゃないかな、これは


あくまでもおらが推測ですが。



(>ω<)



まっ、ヤマトンチュの都合のいい解釈と受け取ってもいいんですよ。



で、前置きが長ったらしくなっちまったんだが、



原作を以下に掲げてみましょう。




コザ暴動あるいはコザ騒動



       屋良健一郎



戦後史をぼくは知らないカリカリのタコスの皮が歯茎に刺さる

基地の街に育ちし母は米軍の機種を聞きわく 空の叫びで

モノクロの写真の街は白く燃ゆ コザの暴力美(は)しかりにけむ

植民地(コロニー)の冬夜の空をねじらせて米軍車より直ぐ起つ炎

暴動の打撲、焼痕、ひとつだに空に残っていない淋しさ

暴動を騒動と言いかえる父 我をぶつことすらなくなりて

道の駅「かでな」のジャンボバーガーに食いかかる父の歯がふと怖い

ゲートへとロケット花火打つ夢を語るよ去勢されたぼくらは




(>ω<)




今いちだな。


‥‥


でもこの歌人はなかなかの手腕で、


どうもきな臭い時事詠になりがちな題材を


切れ、テニヲハ、韻律などの技術を尽して


自分なりの世代断絶ぶりを歌おうとしていらっしゃいますね。


何よりも第三首の「美(は)しかりにけむ」からは


この歌人がヤマトの言葉のお勉強ぶりが


うかがえ、


沖縄と本土にまたがってすげぇ=歌を歌っていけそうな予感も


ひしひしと感じられますよね。



でわw


(*^_^*)



おれが添削した全首を


以下にお掲げ致しますぅ。



(*^_^*)




コザ暴動を騒動と言いかえる



      唐井誠二による添削。



戦後史を知らないぼくはカリカリのタコスの皮に歯茎を刺され

叫ぶ空 基地の街に生まれ落ち 母は米軍の機種を聞き分く

モノクロの写真の街が白熱してコザの暴力美(は)しかりしなめ

植民地(コロニー)の冬空に直ぐ起ちて夜をねじらせる火の米軍ジープ

暴動の打撲、焼痕、ひとつだにぼくに残っていない淋しさ

暴動を騒動と言いかえる父 我をぶつこと弁解がましく

道の駅「かでな」のジャンボバーガーに喰らいつく父の歯がふと怖し

ゲートへとロケット花火打つ夢は夢にあらずやもぼくらの元気




( ̄^ ̄)



第六首「暴動を騒動と言いかえる」は


おれなりに最高得点をつけたいけれど、


惜しむらくは


結句「すらなくなりて」で表現がピンボケになっちゃったでしょう。


なかなかこの語感と選択センスは素晴らしいが、


我が世代断絶への思いを


ウチナーのみならず、ヤマト(本土)の人々の胸へとグサッ!と


突き刺すべく、


「弁解がましく」と字余りに変えたんですよ。



それと、最後の一首「去勢されたぼくらは」の表現は


困りものですよ、まるでウチナーじゅうの若者たちが去勢されたイメージを


打ち出しかねないんでしょ。


こういう時勢だから自虐的な表現なんかいけない。


で、


「夢にあらずやもぼくらの元気」と


もっと前向きの表現を工夫してみたんです。



ヤマト(本土)じゅうに駐在してん米軍だってさ、


ガキどもはさんざと悪さしてんでしょ。


あれはガキどもの元気が余って、つい、のたまもんでしょ。


だから、ゲートへとロケット花火打つ夢は


‥ま、応戦される覚悟もあれば、だがね、


決して悪いことなんかじゃない。


まさに


「夢にあらずやもぼくらの元気」


の結句に尽きます。



(*^_^*)



以上。




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