詩歌の可能性をば。∞‥詠み人知らずについて。

万葉集の詠み人知らずの作に後世の我々のこころを揺さぶる傑出した和歌が


多いのも周知なんですしね、


有名な大歌人柿本人麻呂、大伴家持、天皇家ゆかりの人々の記録に名を残す和歌も多いんだよね。


( ̄^ ̄)



おれはね、ふっと思ったけどさァ、


詠み人知らずの作は意外と特定のひとではなく、


二人か、三人かの合作による作も含まれているかも知れない、と。


( ̄^ ̄)



匿名性とは全然違って、


元の和歌に「あそこに手を入れればもっと格調がよくなるかな??」と


他人が本歌取り、換骨奪胎、‥そう、おれの「借詩法」そのまんまに


あれこれと手を入れまくって


『万葉集』の編纂にたずさわる選者たちを感動させる出来栄えに高めえた、という


共同制作の表れにほかならないでしょうか。


すなわちネガティヴな匿名性ではなく、


まさしく『万葉集』の選者たちの舌を巻かせたポジティブな共同制作の末の


合作ってか、


名前を列挙すりゃ複数になっちゃうんで、


日本語の豊かさそのまま‥


さよう、諸君もご存知だろ?


野鳥たちの顔を見分けられないんで一挙にひとつの鳥名のもとにひと括りせざるを得まいんだろ、


合作した多くの人々の名をええぃ!!!と


『詠み人知らず。』という名のもとにひとからげにしちゃったんが


たいがい本当の事情じゃなかろ、か~ねぇ‥



( ̄^ ̄)



まさにそれこそは言霊の幸わう国にふさわしい「無名性」の扱いなんだよ、


最上の栄誉というべきじゃなかろ、か!



(*^_^*)



ですから、


誰が作ったかはどーでもいいんだ、


誰が作ったかよりは、言葉を独り歩きさせることに重点を置いているのが


日本詩歌の可能性と偉大さになみなみならぬ恩をこうむってきたおれの


恩返しに代えて、


敢えて現代の俳人、歌人、詩人の作にやいやいと手を入れている作業の


本質なんですよ。


(-_-メ)



なんだってある作者の知名度を上げようとしたがる連中は


『万葉集』以来の日本詩歌の偉大かつ豊かな可能性にああ頑なに目をつぶって


声高に誰の作が読み応えがあるだの、やれ才能が愉しみだの、と


口角泡を飛ばしているんだろーよねぇ。


(-_-メ)



その連中こそは


日本詩歌を丸ごと舐めきっているばかりか、


将来の可能性を殺そうとしているのにほかならない。


その大罪は重いんだよ!




(-_-メ)



それはそーとして、



ええっと‥忘れちまったけどもよ、


2007年3月だっけ?


ある農民ブロガーがブログにある詩を書いてね、


おれが一読して「もったいない!惜しい!その詩句をもっと生かせないものか」と


忠告しといてね、


ずーっと心にひっかかってきたんですよ。


( ̄^ ̄)



そんでもってね数ヶ月後に、


その原詩(現在はもーネットから消失しちまってんだぃ。運悪くもおれっちのPCデータにも残っていないんだ!!)


をおれなりにもっと生かそうと


改作しといたんです。




春からきた案山子




ぼく 春からきた案山子だよ
この畑のおじさんが
ぼくをよせあつめの材でつくってくれたんだ
風がふいても
雨がふっても
しゃっかりき背をのばすように

ぼく とってもいいきもち
あったかいお日さまと
くわを入れた土のかおりは すてきだよ

土をやぶって お花が咲くんだよ
あさ ひる よる
お花が咲くんだよ
おととい ひとつ きのう ふたつ
きょうは いつつも 花びらほぐれて
はじめましてと ぼくに笑いかけるんだ

三日まえから友だちの
小鳥がぼくにとまったよ
ふふふ くすぐったいよ
ホッペにチューして とんでった

そうだっけ おじさんが
ぼくのいっぽんあしをたてたときにいったんだ
「しっかり畑をまもるんだ。
わるいカラスをおっぱらっておくれ」と

ぼく がんばるよ!
でも カラスってなに?
どんなやつだろう!

ぼく 夏もはたらいてる案山子だよ
おじさん ぼく わかったんだ
あれが カァーなく カラスだね
まっくろなカラスだね
まっくろな体も大きく
ぼくの頭のうえをとびまわってる

まいにち カラスをみはってると
なぜだか このごろ クラクラするよ
春はあんなにやさしかったお日さまが
そうとうきつくなったみたい
どうしたんだろう?
おじさん 帽子をかぶせてくれたのに
ぼく たってるの しんどいよ

ぼく 秋もはたらいてる案山子だよ
おじさん みてよ すごいよ
すばらしい!
ぼくのあしもと やさいが実をつけたんだ
土がかくれるほどに
たくさんの実をつけたんだ

でも にくたらしいカラスのやつ
ぼくにとまって頭をつっつくよ
くちばしがおおきくて
とっても いたいんだ いたいよ

仲間をよんだか カラスのかずが
ふえだしたみたいで ぼく こわい
やさいはだいじょうぶ
ぼくが おっぱらってみせる

ぼく 冬もたってる案山子だよ
畑からやさいがつまれて
いちばへ はこばれていく
おじさん ぼく 畑をまもりとおしたよ
えらかった?

このごろになると さみしいんだ
おじさんも きてくれないし
小鳥もお花もすがたが なくて
ひとりぼっちになったよ
かおも ふくも ボロボロ
すりきれて とってもさむいんだ

おじさん もうつかれたよ
ぼく たってるの もうあきたよ
ぼくも とんでみたい 走ってみたい
雪が ふりつもらないうちに

あの山 こがらしのふく前に
むこうへ こえてみたいんだ
あそこは ぼくのふるさと 春かもしれない
もしかしたら
そこに ぼくの友だちがすんでいるかもしれない

おじさん きょう おむかえがきたよ
北風がいってくれた
ぼくを こがらしにのせて
あの山をこえたところへ
とばしていってくれるって

おじさん ありがとう
ぼくをつくってくれた恩をわすれないよ
ごめんね だまっていくなんて
ぼく あした こがらしにのっていく




この原詩の題はね、「春に生まれた案山子」で、


最後の聯と物語の脈絡がつかなくって、


「春から来た案山子」と改題し、


16行目からの


「三日まえから友だちの
小鳥がぼくにとまったよ
ふふふ くすぐったいよ
ホッペにチューして とんでった」


という元の詩句をおれが高く評価して


もったいない~ッ!全体の調子が悪いばっかりに


この気持ちええ~詩句が死んじゃってんじゃん、


うぬッ、この作者はまだズブの素人だから、


こーなったらおれが一肌脱いでやるか、


この詩句をそんまんま生かすために


全体の調子を思い切って変えるっきゃないかッッッ。!と


大幅書き直しさせていただきましたもんでした。


(-ε-)



ですからね、


著作権はその原作者に属していますんで、


おれ、ずーっと朗読はおろか、


音楽化しませんでした。


‥‥


その原作者はどうしたことかブログを代えちゃって


以前のブログ記事をすべて破棄しちゃったんだァ。


ハンドルネームも変えて。


おれ、困っちゃったんだよ~。



(-ε-)



まっ、しよーがないんだよね。



実を申しますとね、


おらが超々々々絶技巧的な添削術と借詩法に目がくらんだどこかの出版社が


『詩歌の可能性をば。∞』シリーズを


紙媒体の本にしたい!とオファーしてきたらさ、


おれ、著作権を原作者たちと分割しようとの条件でなきゃ


出版の話を蹴るつもりでいたんだ。


原作者たちへのお詫び代として


印税を山分けしたいとね。


(-ε-)


それにつけてもね、


『万葉集』時代の詠み人たちがうらやましいッ!!


七面倒くせぇ現代の著作権問題と印税システムにも


じぇんじぇん無縁だしね、


本当にその時代の皆さんが言霊を大事にしていて、


「うーん‥なんか今ひとつだな。ぼくだったらこう詠み変えちゃうかも」と


合作しまくって、


そう!詠み人知らずのああ豊饒な作を


残されたもんですね。


(*^_^*)




あ、初めて打ち明けちゃいますが、


野心的な合唱曲プロジェクトのうち異彩を放っている「わるい詩」シリーズはね、


ブロガーたちの下手な詩をおれ独自の詩体にまとめあげて


書いたのがそもそもの始まりでした。



( ̄^ ̄)



これしきの芸当は何でもない。


さる大詩人だって


若者ことばとネットことばをどしどし吸収して


ハッとさせる詩に結晶させていんだからね!


だから~ね、


ことばの豊かな可能性を拓きだそうとする厖大な努力の前では


小賢しくも特定の作者の知名度をあげたがる連中なんか


ちっぽけで虚しい、ほとんど無価値に過ぎないんさ。



(-_-メ)



以上でしたァ。




画像




キャスリーン・バトル・アット・カーネギー・ホール
ユニバーサル ミュージック クラシック
バトル(キャスリーン)

ユーザレビュー:
期待通りの美しい声に ...
オンブラ・マイ・フ最 ...

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る

ぼくとわたしの詩の学校
溪水社
武西 良和

ユーザレビュー:

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る

いじわるMyMaster 愛の詩/僕のとなりにあるしあわせ/あまがえるとあまがっぱ
L.Field
レオン(CV.寺島拓篤) / リュカ(CV.浜田賢二)

ユーザレビュー:
リュカ好きな方はぜひ ...

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック