詩「しじまでみなぎる」‥オリジナル詩じゃありません。

先週土曜日付けの某新聞誌上で


いい詩を見つけてね、


自己完結性の高い作品だけにおれなりに首をひねって


ふと「しじまでみなぎる」と口をついて出たんです。


その詩を批判するわけでもなく、


むしろおのが言語宇宙を整理してみたいという切実な気持ちで


原詩の韻律と、行間からおれなりに詩興を広げて


試みに書いてみようと思い立っただけです。


オリジナル詩じゃありません。


名前は明かせませんが、


逆にその詩人に感謝したいくらいなんです。


その詩にうながされて


おのが言語宇宙をまさぐるがままに書き、


内なる他者の可能性をさぐってみただけです。


どうぞ!







しじまでみなぎる


 だれがえくぼで ひとりじめする

靄 かすみのうちに汽車
乗客は行(ゆ)き処(ど)もなく
双眸に世界をいただいて
ゆれて おしだまつてゐる
 (うん もう日がうみにくびをつつこんでゐる)
 (どの行き先か 紫苑ヶ原駅ときいたが)

しじまでみなぎる
乗客は今度から何も
思はないことにきめこんだ ふと
眦(まなじり)がぬれそぼちた
 (ああ きこえるのは
  ほしが地平線を撃墜したおとだ)

かりの閨(ねや) びよくも横つつらも
ただれ落ち あしゆびがしつかりと
 (どなたさまですか あそこは)
 (窓の結露 はてしなく流れます)
あたたまる 依怙地なよるなのだ







画像






名句十二か月 (角川選書)
角川学芸出版
宇多 喜代子

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