英語圏ユーザーはおれの力量をよく分かってんじゃないの

クリント・イーストウッド監督の硫黄島二部作が一昨年から去年にかけて公開されたっけ、


そのときお金がなくって劇場公開版を見られなかったけど、「許されざる者」を見たことがあるので、


イーストウッドさんの監督の力量を信頼出来る、と尊敬の念を抱いていたんです。


面白いことに、アカデミー賞にノミネートされたのが米国兵士を扱った「父親たちの星条旗」でなく、


外国語賞にノミネートされてもおかしくはない筈の日本語でびっちりな「硫黄島からの手紙」のほうだったそうですね。


またイーストウッド監督は日本マスコミに


日本語を話す俳優たちを演出するって大丈夫ですか?と


訊かれて、本当に怒っていらしたんですよね、


そんなの関係ない!言葉なんかより演技のよしあしくらい分かるぞ!とね。


それは当たり前なんだ、


世界的レベルの力量を持てりゃ、


日本語か、英語のどっちかを理解しなくっても演技のよしあしくらいパッとわかるよ。


そして、さすがとでもいおうか、


英語圏は言葉の壁を突き抜ける何か、英語を流暢に話さなくてもいい、


つまり人間の奥深いところに触れてくる何かを見抜けるんだから、


結局受賞はかなわなかったけど、外国賞にまわせばよかった「硫黄島からの手紙」を本部門賞にノミネートさせた事情は、


そのことを物語っているじゃないかしらん、と思っています。


ま、DVDでも硫黄島二部作を是非とも拝見したいです。


奇しき暗合というか、


5年前にベケット「幸せな日々」と菊田まりこ「いつでも会える」の日英語の朗読劇のカップリングという離れ技を


おれ自身がやってのけた動画が、


YouTubeで再生回数のトップに立っていますよね。


それに、


ネットってやはり玉石混淆だから、よくない動画が妙に再生回数を多くはじき出す一方で、


素晴らしいハイクオリティの動画が再生回数を少なめに出している現象は


ままありますよね。


ジョン・ダンの詩「日の出」を朗読したのは、そういう事情をふまえて、


映像上の演出にうっかりとだまされて、朗読の質に耳を聴きすませられなくなる逆説というべきか、


おれ自身が演じて見せたかったのです。


今になってもうしわけないが、


John Donne 'The Sun Rising' read by Seiji Karai





はね、リハもなしに一発でやって、


本気を出していなかったものですよ。


え?なんだって英語圏の検索順位で上位ページに掲載されたのはどーゆーわけだ?


と疑問を感じるでしょう。


それそれ、


検索順位って、人間の目と耳ではなくロボットが検索して、リンクポピュラリティをもとにはじき出すものだから、


朗読の質を決して評価していないんだよ。


急に上位ページに掲載されたのは、ちょうどEqual Ignorance and Bondの全篇を公開した後であって、


英語圏、全世界の英語の分かる人々がおれのジョン・ダン朗読の至芸に驚愕し、


同じジョン・ダンの詩を朗読するからきっと‥と


期待してアクセスしてきたからなんだ。


だからああいう検索順位になっちゃったんだ。


でも、おれ自身本気を出していなかったんだから、


もちろん英語圏のお方々も同じように不満を抱いているだろうよな、


「唐井さん!あんた、本気を出していないでしょ?」


とふてくされ面をしているのが、なんか不思議とよく分かってくるよねぇ。



鳥ドラマシリーズ、‥そしてかっくいい!


全世界の人々、日本語を解しない人々でさえおれの演技、ニーマくんの声に


しびれちゃ~う「赤竜王210」を全部公開するのに追われて、


本気モードの朗読を後回しにしてきちゃったんだね。



ちょうど今日、パート勤務がオフだから、


DC動画で一回撮影し、自分の耳で聴き直し、


どこが悪いか、良いかを分析してから、


二回目の朗読をDC動画に撮影して、ややもすれば見る者の知覚を惑わしがちな映像上の演出を


最小限にとどめて、


本気モードの


Again, John Donne 'The Sun Rising' read by Seiji Karai






動画を3時間前にYouTubeへアップロードして、公開したんですよ。


これでおれの力量をめざとく見抜き、そして「あんた、本気を出してないでしょぉ?」と


ふてくされてブーイングを出してくだすった英語圏ユーザーたちに、


ご満足いただけた、というか、


非常にいい反応が早く返ってきましたね。



もちろん英語圏の人々でさえ、どうしても俳優の名声、人気、あまつさえ映像上の演出にうっかりとだまされて、


朗読の質を聞き逃す現象も多く見受けられますから、


おれという同一人物が、同じ詩を朗読しながらこうも違う動画を見せたのには、


大きな意義があると信じております。



ですから、すぐれた力量を持つ外国人監督は、そういうことに深く通じているからこそ、


言葉の壁を突き抜ける何か、映像上の演出などのこざかしい細工を突き抜ける何か、


すなわち目と耳を通じて、人間の奥深いところに触れてくる何かを求め、


日本語とか英語とか関係ねーよっ!


とやってて当たり前なんだ。



おれの姿勢も同じです。


でも反応の早さときたら、やっぱり日本の狭苦しいところより、英語圏、もちろん英語を共通言語のツールとして


扱う全世界のほうが断然といいですよね。



おれが手加減してやったのを、


「すごくいい!」


なんてもてはやすのは‥


また袋叩きに会うかもしれへんが、


日本だけなんだよ。


ま、同じ国の人だからって身内びいきもあって、力量を見抜く目が曇っても仕方がないフシがありますよね、


やっぱ、どこの国も身内びいきの情がありますんで、意外と自分の国の世界的な逸材を素直に認めたがらないフシもあると言えるでしょうね。



以上のふたつの動画を目をつむって、聴き比べてごらんよ、


いろいろと面白い違いを発見するはずでしょう。


日本人の言いはやす「世界の壁」をどう突き抜けるか、


何らかヒントになって欲しいと切に願わずにいられません。



‥‥


どうもありがとうございました!



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