出版界に苦言申しあげる‥ケータイ小説の書籍化について。

9年前の空前絶後の文体の中篇小説のワープロ入力が、なんとか残すところ四分の一まで漕ぎつけてきたんだねぇ==

ところで、前日のケータイ小説についてのおれっちの見解に、つけ加えることがある。


ケータイ小説の書籍化は、これまでの本作りが根本的に誤っているんだよ。

猫も杓子も横書きのご時世なんだから、
中高生たちがケータイ小説に夢中になるのも無理ないね。


しかしだねぇ‥‥

出版界って、どーしよーもねぇ阿呆ぞろいなんだじぇい。
横書きの文をそのまま本に載せるからって、まるで洋書、あるいは対訳本みてーに左開きの体裁にするなんて、

いってぇー、日本語の世界で稀に見る柔構造をどこまで分かってんのかい。
いってぇー、てめえらがどこまで日本語を分かってしゃべってんのかい。

だから、そんな本作りじゃあ、ケータイでケータイ小説を読む”ライブ感”が削ぎ落とされちまうわぃ。

豆本の伝統があったんだろ。
ケータイ小説をケータイで読む”ライブ感”を、書籍化するにあたってそっくりそのまま再現するにゃ、
こういう体裁にすりゃいいんだ。


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右開き、1ページごとにケータイ画面の枠をもうけて、本の利点を生かしてスクロールしなくていいように、画面大の2、3倍も縦長に文面を広げる、

これならケータイで読む”ライブ感”を殺さなくってすむ。


‥‥なんだーぁ、
ケータイ小説サイトはともかく、

人気を当てにして書籍化(?‥グッズといえば正確なんだ)する出版社のセンスのなさが
聞いて呆れるわぃ。

ケータイ小説が書店の一隅にコーナーを占めて、そして素人の誰も読者とともに「書く愉しさ、面白さ、喜び」を分かち合えるようになったのが、同慶の至りなんですがね、

正直いって、これまで書籍化されたケータイ小説の「本」は紙くずも同然だよ。


言語学者の見地に立てば、平成時代の出版事情、日本語の変遷、言語学的な素材としては学術的な価値がその「本」の定価の、まあ、見積もればせいぜいわずか1パーセントでしかないんだろ。

ケータイはこれからどんなに飛躍的なペースで進化するかまったく予断が許されないだけに、

あえて出版界に苦言申しあげる。

ケータイ小説の”ライブ感”を生かす本作りを、根本的に見直していただかないかぎりは、
日本語を愛してやまない言語学者としても手に取る気になれないよ。

本のデザイナーどもの方が絶対悪い。


本当に明治時代の文明開化(実質的に欧米化)の波にもまれて、
文人、出版元、言論界の遺した文化財産を見れば分かっていただけるように、

よくぞすっごく知恵のかぎりを尽して、おのが日本語と欧米化とのあいだに渡りをつけて、
現代のかけがえのない遺産を遺せたもんだなぁ、と脱帽しっぱなしなんですよ。


えっ?
‥‥
今の出版界はなんなんだよォ!?
出版不況だと?
知恵のなさもたいがいのことにしろ!

なんなら、
このおれ、ケータイ小説家になってやったっていいぜ。
おれの文章力ならどんな結果になるか、分かるのかい。

これがイヤなら、
ケータイ小説のベストセラーにいい気になってないで、
”ライブ感”を殺さない本作りを再考されたし。


何も知らない子供たちにも日本語の素晴らしさを感じとって欲しいね、
だからケータイ小説もそのひとつの手段、と見做しているんだ。

一番悪いのは、目は節穴、耳は管、頭はところてん、いいとこなしの大人どもなんだよ。


まあ、どうせこれまでの例もあんだろーから、
誰もおれみてーなオヤジの言うことに耳を貸してくれんだろーよなっ。


‥‥

てめえで言っちゃなんだけど、
実に味わい深い、横書きにしても縦書きにしても、ブログ、ケータイ、書籍、斜め書きで読んでも、ほんまに圧倒されっぱなしの、

400字詰め自筆原稿のコピーを、
ワープロ入力していると、なんか40歳を目前にしての「最高の散文作品」に自分の日本語力をひしひしと感じて、

この苦労ぶりが嬉しいよねぇ。

「書く愉しさ」だけに終らず、「読む愉しさ、面白さ、喜び」を存分に与えてくれるんだもん。



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ケッ、どーせ幻の小説に終っちゃっていいじゃん。
出版界の阿呆さを見るにつけて。

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