ブロガー詩の合作‥「春からきた案山子」

2ヶ月前に見つけたブロガーの詩に手を入れて、おいらの超超超超絶的朗読に耐えうる完成度の高い作品を仕上げました。

燎原の火7313の作品で、光るものがあるが、惜しく表現力はまだまだで、そのままほったらかすには「もったいない!」とお節介ながら手を入れさせていただきました。

何もおいらの優越感を満足させるためなんかじゃないんだ。
かりそめにもその意識があると、なまじっか他人の作品に手を入れることも出来ないよ。

詩人の「意識の空白に敏感であらねばならぬ」という持論のとおり、原詩の持ち味を損なわないように気をつけながら自分の意識の空白をさぐる、いい勉強をさせていただくためです。

以下に完成作をかかげておきます。

燎原の火7313と唐井誠二の合作と思って下さい。

ブロガー詩  燎原の火7313 (唐井誠二による改作)


春からきた案山子

ぼく 春からきた案山子だよ
この畑のおじさんが
ぼくをよせあつめの材でつくってくれたんだ
風がふいても
雨がふっても
しゃっかりき背をのばすように

ぼく とってもいいきもち
あったかいお日さまと
くわを入れた土のかおりは すてきだよ

土をやぶって お花が咲くんだよ
あさ ひる よる
お花が咲くんだよ
おととい ひとつ きのう ふたつ
きょうは いつつも 花びらほぐれて
はじめましてと ぼくに笑いかけるんだ

三日まえから友だちの
小鳥がぼくにとまったよ
ふふふ くすぐったいよ
ホッペにチューして とんでった

そうだっけ おじさんが
ぼくのいっぽんあしをたてたときにいったんだ
「しっかり畑をまもるんだ。
わるいカラスをおっぱらっておくれ」と

ぼく がんばるよ!
でも カラスってなに?
どんなやつだろう!

ぼく 夏もはたらいてる案山子だよ
おじさん ぼく わかったんだ
あれが カァーなく カラスだね
まっくろなカラスだね
まっくろな体も大きく
ぼくの頭のうえをとびまわってる

まいにち カラスをみはってると
なぜだか このごろ クラクラするよ
春はあんなにやさしかったお日さまが
そうとうきつくなったみたい
どうしたんだろう?
おじさん 帽子をかぶせてくれたのに
ぼく たってるの しんどいよ

ぼく 秋もはたらいてる案山子だよ
おじさん みてよ すごいよ
すばらしい!
ぼくのあしもと やさいが実をつけたんだ
土がかくれるほどに
たくさんの実をつけたんだ

でも にくたらしいカラスのやつ
ぼくにとまって頭をつっつくよ
くちばしがおおきくて
とっても いたいんだ いたいよ

仲間をよんだか カラスのかずが
ふえだしたみたいで ぼく こわい
やさいはだいじょうぶ
ぼくが おっぱらってみせる

ぼく 冬もたってる案山子だよ
畑からやさいがつまれて
いちばへ はこばれていく
おじさん ぼく 畑をまもりとおしたよ
えらかった?

このごろになると さみしいんだ
おじさんも きてくれないし
小鳥もお花もすがたが なくて
ひとりぼっちになったよ
かおも ふくも ボロボロ
すりきれて とってもさむいんだ

おじさん もうつかれたよ
ぼく たってるの もうあきたよ
ぼくも とんでみたい 走ってみたい
雪が ふりつもらないうちに

あの山 こがらしのふく前に
むこうへ こえてみたいんだ
あそこは ぼくのふるさと 春かもしれない
もしかしたら
そこに ぼくの友だちがすんでいるかもしれない

おじさん きょう おむかえがきたよ
北風がいってくれた
ぼくを こがらしにのせて
あの山をこえたところへ
とばしていってくれるって

おじさん ありがとう
ぼくをつくってくれた恩をわすれないよ
ごめんね だまっていくなんて
ぼく あした こがらしにのっていく
春にかえっていくんだ!

               
こうして出来上がってみると、ひとつ成果を得られたようですね。

「砂浜に埋まるダイヤモンドの原石みたいな日記を目指す」とみずから仰った燎原の火7313に、この場を借りて深く、深く感謝します。

ありがとうございました。

なお、原詩「春に生まれたカカシ」は以下のブログ記事を参照して下さい。
http://plaza.rakuten.co.jp/hakubishin/diary/200703080000/



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