唐井誠二の「コルヌコピアエ(豊穣角)」

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zoom RSS 詩歌の可能性をば。∞(132)興梠隆『七月尽』への可能性をひとつ。

<<   作成日時 : 2013/07/30 21:32   >>

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嬉しい俳句十五句にめぐり逢えて、とても愉しいひとときを過ごせました。


いえいえ、それはそれで完成度が高く、申し分ないですが、



連想をうながされ、おれなりに興梠隆『七月尽』のうちの七句に、


新たな視点から切り込んで、可能性をひとつほのめかして見た次第です。



まず、興梠隆『七月尽』十五句を掲げましょう。




 七月尽        


      興梠 隆(こうろき・たかし)



夕刊に文字ある匂ひ蝉時雨
コピー機の光のみどり水中花
茉莉(まつり)花(くわ)や再生紙の白味気なく
尼に尋(き)け尼寺のこと薔薇(ばら)のこと
寄せて来し蓮華の花弁掬ひけり
ぬばたまの舟より鬼灯(ほほづき)市(いち)に入る
ゆびきりの指いまもあり冷し酒
人形のはみ出す帰省鞄かな
山のあなた削りて墓石合歓(ねむ)の花
夕涼みして映写機の空回り
閘門(こうもん)の開(あ)く間(ま)のコロナビールかな
その指も帆なき帆柱地図の上
扇風機からシロッコの風ばかり
浜木綿(はまゆふ)やサンデグジュペリ忌の誕生日
入道雲空母のごとし輝き来



素晴らしい!


おれの選句は


八句目「人形のはみ出す帰省鞄かな」、


十三句目「扇風機からシロッコの風ばかり」です。



 
次に掲げるおれの七句は、添削でなく、むしろ「こういう詠み方がありますよ」という


可能性、韻律と表現のベクトルを見せたくて、作ってみました。


お読み比べなされるのもまた一興なり。




 興梠隆『七月尽』への可能性をひとつ。
      

    唐井誠二による、



夕刊に文字なき匂ひ蝉時雨

茉莉(まつり)花(くわ)や再生紙の灰汁(あく)味気なく
尼に尋(き)け尼寺のこと薔薇(ばら)の秘事

山のあなた削る無縁仏合歓(ねむ)の花
夕涼みつと映写機の空回り
閘門(こうもん)の間(ま)の抜け目なきビール泡

入道雲空母をなして輝き来




ありがとうございました。


とっても面白かったです。


(*^_^*)




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